お知らせ&指導者のひとりごと
アメとムチ
最近は暑いかと思ったら急に寒くなったり…
さらに新たな環境での学校や生活が始まり、
子どもにとっても大人にとっても大変な季節です。
私もお弁当作りが始まり1週間。
早くも疲れてきました(笑)
さて、今日は音楽とは違う視点、でも音楽にとってとても大切なことについてのお話です。
最近お子さまたちを見ていて感じるのが、注意力が散漫なこと。
もちろん年齢によって注意力や集中力は異なりますし、性格にもよると思います。
しかし、目で見ることのできない音楽を学ぶ上ではとても重要な力です。
まずは『音』を覚えなくてはいけません。
覚えるというのは音名ではなく、『音色』なのです。そして、その音色を出すためにどんな事に気をつけなければいけないのか。
どれも言葉で説明できますが、言葉で説明できるのではなく、『耳と感覚で覚える』必要があります。
言葉で覚えても全く意味がありません。
そのため、集中力、注意力、そして記憶力は大切なのです。
しかしこれらの力もやはり『育てていくもの』なのです。
これらの力を育てるために、時には厳しいレッスンをします。
具体的には厳しく言われればできる場合にこの手法を使います。
できないものは厳しく言ってもできません。
その前の段階で欠けている部分を補うことが必要です。
でも厳しく言われればできる場合、『できる』のです。
そこで、まず『できる』ことを体験させます。
そしてその後にたくさん褒めてあげます。
とある生徒さんの保護者の方に、レッスンを厳しくした経緯と理由・その日のレッスンの様子をお話しして『今日はいっぱい褒めてあげてください』とお伝えしたところ、『たくさん褒めます!!』というお返事をいただきました。
指導者から状況を説明されれば、大人は大体やらせなきゃ!と思って『叱る』方向になりがちです。
でも、叱ったところで伸びません。
嫌な思いをするだけです(笑)
レッスンで厳しいことを言われ十分嫌な思いをしているので、さらに追い込む必要はないと考えています。
かといって、ずっと緩い中でやるのも違います。
厳しいレッスンの後、指導者である私がまず褒めること。
そしてさらにご家庭で褒めていただくこと。
この連携こそが大切です。
保護者の方に声をかけていただきたい時は、内容も含めてご連絡しますので、その際はぜひご協力をお願いいたします。