お知らせ&指導者のひとりごと
ビートがない⁈
今日は導入用のピアノ教本の中から1曲ご紹介します。
私はまず、初めて音楽の習い事を始めた方に、音が『あるか・ないか』というエクササイズをします。
このエクササイズはとっても簡単で単純で、できない子はいないのですが、喜んで『レッスンの世界』に入ってきてくれる大切なエクササイズです。
その後に、ビートについてエクササイズします。
音楽にはほとんどの曲にビートがあって、ビートは知らない曲でも打つことができます。(要するにてびょうしです)
そして、ビートは基本的には止まらないこと、速くなったり遅くなったりしないこと、曲によってビートの速さは異なり、ビートが曲のテンポを決めることなどをエクササイズの中で体験していただきます。
ピアノの教本に実際入ると、やっぱりビートを意識させることを重点的に行います。
そうしてビートが大切であることがわかった頃、私の愛用する教本にはビートがない音楽が登場します。
この曲、5線の適当なところに星の絵が書いてあるだけで、もはや楽譜ではなくイラストです(笑)
この曲では、ビートを意識出来ている子ほど上手く弾けない…
そんな時、鳥の鳴き声をオノマトペで言ってみたりピアノで弾いてみたりして『自然界の音』を表現してみます。
そしてメシアンの曲を聴かせてみる(笑)
メシアンの曲はビートがないわけではないけれど、ビートを感じることができないからです。
こうしたことを行った後に、教本をもう一度弾いてもらうと、なんとも美しい!
子どもたちの音も弾く時のタッチも見事に変わるのです。
そしてこの曲こそ『音色』を重視して子どもたちが弾ける最高の教材です。
メシアンの曲をご存知でしょうか?
私はメシアンを詳しく語れるほど詳しくはありませんが、結構好きなのです。
訳の分からない音楽なのですが、それが面白い!
皆さんも是非聴いてみてください^ ^